外観から「おも てなし」の気持ちを表現する


外国人観光客を「おもてなし」する
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、
外国人観光客の増加をビジネスチャンスととらえ、いち早く対応していく事が大切!
2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、日本を訪れる外国人はますます増えるでしょう。日本の文化や習慣の美点を守りつつ、外国人が困ることのないように配慮し、しっかり「おもてなし」する姿勢が必要のようです。
政府観光局は10月22日、2013年1〜9月に日本を訪れた外国人旅行者数は、推計973万7300人になったと発表した。
9月は、前年同月比26.8%増の109万9000人で、ひと月あたりの訪日外国人旅行者は、過去4番目の記録となった。
国や地域別に見ると、中国からの外国人旅行者が24万6000人余りで最も多く、2013年の同じ月に比べて57.6 %の増加となった。
そのほか、東南アジアのシンガポール、マレーシア、ベトナム、インドからの旅行者も大きく伸びている。
政府は6月、観光立国を目指した「アクション・プラン2014」 を策定。
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに、年間外国人訪問客を2000万人にする目標を掲げている。
外国人観光客が増える事により、お店、施設、観光地などの経営者にとってはビジネスチャンスの可能性が大きい。
マナーの違いを理解し「おもてなし」する
例えば、外国のお客様が多い商業施設では、「お客様が勝手にパッケージを開けてしまった」「食品の封を切って試食してしまった」という声を聴くことがあります。日本の買い物事情に慣れていると、確かにびっくりする出来事かもしれません。しかし、国や地域によっては、棚に並んでいる商品の品質が一定のクオリティで揃っていないこともあります。また、日本独自のものなどは、買って帰る前に自分の目や舌で試してみたいものです。
そうしたお客様にとって、実際に自分が購入する品物を確認することは買い手の行いとしてごく自然なことであり、その品物に興味をお持ちになったからこその行動なのです。品質が分かるよう手に取れる位置にサンプルや試食を用意した上で、最低限の注意書きを設けたり、サンプル以外は触れづらい位置にディスプレイするなど商品配置の工夫をするとよいでしょう。
ただし、注意書きが必要な対象が特定の国のお客様だけだったとしても、その言語だけで注意を促すと、その国の方だけを差別しているような印象を与えてしまうことがあります。注意書きは必ず複数言語で掲示するべきです。
迎え入れる「おもてなしの気持ち」が大切!
いざ外国のお客様が施設にいらした際、どこから入ってよいのか、どこで何をどうすればよいのか、どなたかにお尋ねしないと、わからないようでは、まず困ってしまいますよね。
施設の入口や受付などへは遠くからでもそれとわかるよう大きく、多言語やアイコンで掲示して誘導するよう心がけましょう。施設のプログラム・料金は、入口や受付などのどなたにも見やすい場所にはっきりと表示するとよいでしょう。外国のお客様に対して友好的な施設のイメージにつながります。
また、受付、ショップ、カフェなど金銭のやりとりがある場所では、クレジットカードやデビットカード、外貨など多様な支払い方法に対応できることが望ましい。可能な決済方法をマーク等でわかりやすい位置に掲示しておくと親切です。